実家の片付けをしていると、押入れの奥や書棚の上から、
色あせたトロフィーや賞状が何枚も出てくることがあります。
部活動の大会、仕事の表彰、地域の活動など、
親やご自身が積み重ねてきた時間の証です。
「もう使わないものだから処分すればいい」と
頭ではわかっていても、いざ手に取ると
なかなか捨てる決心がつかない、という声をよく聞きます。
トロフィーや賞状は、金銭的な価値よりも
思い出としての重みが大きい品物だからです。
この記事では、トロフィーと賞状について、
残す・一部だけ選ぶ・手放すという
それぞれの進め方と、実際の処分方法を整理します。
どれが正解というものではありませんので、
ご自身やご家族の状況に合わせて読み進めてください。
まず考えたい判断の目安
この方法が向く場合: トロフィーや賞状の数が多く、
すべてを保管する場所が実家にも自宅にもない場合。
写真や記録に残すことで気持ちの整理をつけたい場合。
別の方法を検討したい場合: 大会名やご本人の名前が刻まれた
特に思い入れの強い1〜2点だけは実物として手元に残したい場合。
あるいは、団体や学校に返却・寄贈する慣習がある種目の場合は、
そちらを先に確認したい場合。
トロフィーと賞状は「全部残す」か「全部手放す」かの二択ではない
片付けの現場でよくある誤解は、
「残すなら全部残す」「処分するなら全部処分する」
という極端な二択で考えてしまうことです。
実際には、次のような中間の選択肢もあります。
- すべてを写真に撮って記録に残し、実物は手放す
- 特に印象深いものだけ数点を選んで実物を保管する
- 本人や家族が集まる場で一度見返してから決める
- 時間を置いて、気持ちが落ち着いてから再検討する
特に、亡くなった親御さんが受け取った表彰状や
トロフィーの場合、その場ですぐに結論を出さず、
いったん保留にしておくことも十分にひとつの選択です。
片付けの手順全体については
実家の片付けはどこから始める?失敗しない手順で
優先順位の考え方を紹介していますので、
トロフィーや賞状を後回しにする判断も含めて参考にしてください。
残す場合の工夫
実物をすべて保管するのが難しくても、
次のような形であれば負担を減らしながら
思い出を手元に残すことができます。
- トロフィーや賞状を並べて写真に撮り、
アルバムやデータとして保存する - 一番思い入れの強い1〜2点だけを選び、飾れる場所を決める
- 賞状はスキャンしてデータ化し、原本は処分を検討する
- 台座の名前部分だけを切り取って保管し、本体は手放す
写真やアルバムとあわせて整理したい場合は、
実家の写真とアルバムはどう処分する?残す基準と手順も
あわせてご覧いただくと、記録として残す考え方が
より具体的になるかと思います。
手放す場合の方法
手放すと決めた場合、トロフィーと賞状は
それぞれ素材が異なるため、処分の仕方も変わります。
トロフィーは、金属・プラスチック・木製の台座など
複数の素材が組み合わさっていることが多く、
自治体によって「不燃ごみ」「粗大ごみ」など
分類が分かれます。数が多い場合は、
自治体の粗大ごみ受付に相談するとスムーズです。
出し方の手順は
実家の粗大ごみを出す手順と自治体の使い分けで
詳しく解説しています。
賞状は紙製ですが、氏名や所属が記載されているため、
そのまま資源ごみに出すことに抵抗がある方も多いです。
個人情報を気にする場合は、シュレッダーにかけてから
資源ごみに出す、あるいは可燃ごみとして処分する
という方法が一般的です。
数が多く、まとめて運び出す手間が大きい場合は、
不用品回収業者に他の家財とあわせて依頼する
という方法もあります。業者選びの考え方は
遺品整理業者に頼むか自分でやるかの判断基準で
整理していますので、あわせてご確認ください。
| 方法 | 費用の目安 | 手間 | 向いている場合 |
|---|---|---|---|
| 写真に撮って記録し実物は手放す | ほぼかからない | 小〜中 | 量が多く保管場所がない場合 |
| 一部だけ厳選して実物保管 | かからない | 中 | 思い入れの強い品が絞れる場合 |
| 自治体の粗大ごみ・不燃ごみで処分 | 数百円〜千円台が目安 | 中 | 数がそれほど多くない場合 |
| 不用品回収業者に依頼 | 他の家財と合わせて見積もりが幅あり | 小 | 量が多く一気に片付けたい場合 |
団体や学校に関わるものは確認しておきたい点
部活動やスポーツクラブ、地域の大会などで
授与されたトロフィーの中には、
「優勝旗」や「持ち回りのカップ」のように
次の代の受賞者へ返却する決まりがあるものも
含まれている場合があります。
学校名や団体名が入っている大きなトロフィーは、
処分の前に一度、当該の学校やクラブに
確認しておくと安心です。
個人所有として持ち帰ったものであれば
返却の必要はありませんが、判断に迷う場合は
連絡を取ってみることをおすすめします。
処分の前に確認しておきたいこと
- 自治体によってトロフィーの分別区分(不燃・粗大)が異なるため事前確認が必要
- 賞状には氏名や住所が記載されている場合があるため個人情報への配慮を
- 大量にある場合は無理に一度で決めず、
複数回に分けて進めても差し支えない - 兄弟姉妹がいる場合は、処分前に一度相談しておくと後の行き違いを防げる
よくある質問
Q. トロフィーは何ゴミとして出せばよいですか。
素材によって異なり、金属製・プラスチック製・木製台座が組み合わさっていることが多いため、
自治体によっては分解して分別を求められる場合があります。
お住まいの自治体のごみ分別ガイドで確認するか、
量が多い場合は粗大ごみとして相談するのが確実です。
Q. 賞状に名前が書かれているので、
そのまま捨てるのは不安です。
シュレッダーにかけてから資源ごみや可燃ごみに出す方法が一般的です。
数が多い場合は、写真に撮って記録として残してから処分すると、
後で見返したいときにも困りません。
Q. 学校や団体に返す必要があるトロフィーかどうか、
どう見分けますか。
「優勝杯」「持ち回り」といった記載があるものや、
団体名・大会名が刻まれた大きなトロフィーは返却対象になっている場合があります。
判断に迷う場合は、処分の前に学校やクラブの事務局へ問い合わせておくと安心です。
Q. どれを残してどれを手放すか、決められません。
その場ですぐに決めなくても構いません。
まずはすべて写真に記録しておき、実物の扱いは時間を置いて考える、
という進め方も選択肢のひとつです。
家族が集まったタイミングで一緒に見返してから決める方も少なくありません。
まとめ ― トロフィーと賞状は、
写真に残すという選択肢も含めて考える
トロフィーや賞状は、金銭的な価値よりも
そこに至るまでの努力や思い出を象徴する品物です。
すべてを保管する必要はありませんが、
すぐに処分を決めなくても構いません。
写真に撮って記録に残す、一部だけ厳選して保管する、
団体に確認してから処分するなど、
ご自身の状況に合う方法を選んでいただければと思います。
判断に迷ったときは、いったん保留にして
時間を置くことも十分にひとつの選択です。
― 実家じまい手帖 編集部
